県東エリア
手しごとと自然が息づく“スローライフの源郷”
栃木県の東部に広がる県東エリアは、益子焼をはじめとする伝統工芸、里山の自然、そして地域に根差した暮らしが魅力のエリアです。真岡市・益子町・茂木町・芳賀町・市貝町などで構成され、どこか懐かしく、心をゆるめてくれる時間が流れています。手しごとに触れ、土とともに生き、地域とつながる。そんな“本物の暮らし”を体感できるエリアです。
益子焼の町・益子町で出会う工芸のぬくもり
県東エリアを語るうえで欠かせないのが、陶芸の町・益子。江戸時代後期に始まった「益子焼」は、素朴で力強く、使い込むほどに味わいを増す器として、今も多くの人々に愛されています。町内には100軒以上の窯元や陶器店が点在し、器好きにとってはまさに“宝の山”。
毎年春と秋に開催される「益子陶器市」は全国から多くの来訪者を迎え、作り手と使い手が直接交流できる貴重な場です。また、ろくろ体験や絵付け体験も充実しており、観光客も気軽に“つくる楽しさ”に触れることができます。
近年では、若手作家によるモダンな益子焼や、カフェやギャラリーといった新しい空間も増え、伝統と革新が共存するアートな町へと進化しています。
懐かしい日本の風景に出会える茂木町・市貝町
茂木町や市貝町には、里山や田園風景、森や川など、日本の原風景が今も残されています。春にはれんげ畑が広がり、夏にはホタルが舞い、秋には黄金色の稲穂が風にそよぐ…そんな情景が、日常の風景として息づいている地域です。
茂木町には、自然体験ができる「道の駅もてぎ」や、清流・那珂川のほとりを活かしたキャンプ場、川遊びスポットなども豊富で、ファミリー層にも人気。また、農泊や民泊の推進にも力を入れており、“暮らすように泊まる”旅のスタイルが広がっています。
市貝町では、芝桜公園が有名で、春になると一面ピンク色に染まる丘が訪れる人々を魅了します。自然の中で心をほどく時間が、このエリアにはたっぷりと用意されています。
真岡市の“いちご王国”と産業の力
真岡市は、全国有数のいちご生産地として知られ、“とちおとめ”や“スカイベリー”など、ブランドいちごの栽培が盛んな地域です。シーズンになると、観光いちご園には多くの人々が訪れ、摘みたての甘くジューシーないちごを楽しむことができます。
また、真岡市は繊維業をはじめとした工業都市としての一面も持っており、県東エリアの経済的中核とも言える存在です。近年では地元の伝統と産業を活かした地域ブランディングにも力を入れており、「いちごと人のまち」としての魅力を発信しています。
市内には「SLキューロク館」など、鉄道ファンに人気の施設もあり、子どもから大人まで楽しめるスポットが多いのも魅力のひとつです。
人と人のつながりが濃い、あたたかな地域文化
県東エリアの最大の魅力は、何よりも“人のあたたかさ”です。観光客であっても気さくに声をかけてくれる農家さん、気ままに世間話ができる商店のおばあちゃん、自分の町の魅力を誇らしげに語る若者たち——そうした地域の人々の姿に、訪れる側が“また来たくなる”と感じる空気が流れています。
自治会活動や地域祭り、伝統芸能も盛んで、四季折々に地域住民同士が集う場が存在しています。「住む」「旅する」「通う」すべての関わり方において、“人との縁”が中心にあるのがこのエリアの特徴です。
スローライフ×チャレンジ精神が共存するまち
「ゆっくり、でも前へ進む」——そんな価値観が根付いているのも県東エリアの面白さです。Uターン・Iターン者による起業やカフェ・ゲストハウスの開業、若手アーティストによる創作活動など、新しい風も吹いています。
伝統と自然の中で“自分らしい暮らし”を見つけたい人にとって、県東エリアは絶好の場所。都市では得られない豊かさ、自然に寄り添う暮らしの知恵、人と人のぬくもり——それらすべてが、この地域には詰まっています。
