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栃木で考える地域の防災|もしもの時に支え合えるまちづくり

[2026.08.24]

地震、大雨、台風、河川の増水、土砂災害など、災害はいつ、どこで起こるか分かりません。普段は穏やかに暮らしている地域でも、ひとたび災害が起これば、日常生活は大きく変わります。だからこそ、日頃から防災について考え、地域で支え合える関係をつくっておくことが大切です。

栃木県は、山や川、田園地帯、都市部など、地域によって環境が大きく異なります。暮らしている場所によって、想定される災害や必要な備えも変わります。川の近くであれば大雨や浸水への備え、山間部であれば土砂災害への備え、都市部であれば地震時の避難経路やライフライン停止への備えなど、それぞれの地域に合った防災意識が必要です。

防災というと、非常食や水、懐中電灯、モバイルバッテリーなどの備蓄を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん、家庭での備えはとても大切です。数日分の食料や飲料水、常備薬、衛生用品、乳幼児用品、高齢者や障がいのある方に必要なものを準備しておくことで、いざという時の不安を減らすことができます。

しかし、防災は家庭の備えだけで完結するものではありません。災害時には、地域のつながりが大きな力になります。近所にどんな人が住んでいるのか、一人暮らしの高齢者はいないか、小さな子どもがいる家庭はどこか、支援が必要な方はいるか。普段から顔の見える関係があることで、災害時にも声をかけ合いやすくなります。

たとえば、避難するときに一人では移動が難しい方がいるかもしれません。情報を得にくい方、体調に不安がある方、子どもを連れて避難する必要がある家庭もあります。そうした状況に気づき、地域の中で助け合うためには、日頃からの関係づくりが欠かせません。

地域の防災活動には、自治会や町内会、消防団、学校、福祉施設、企業、ボランティア団体など、さまざまな主体が関わっています。避難訓練、防災講座、炊き出し訓練、安否確認の仕組みづくり、地域の危険箇所の確認など、活動の形はさまざまです。こうした取り組みに参加することで、自分たちの地域にどのような備えが必要なのかを知ることができます。

子どもたちにとっても、防災を学ぶことは大切です。学校や地域の訓練を通して、避難の仕方、危険な場所、家族との連絡方法などを知っておくことで、もしもの時に落ち着いて行動しやすくなります。家庭でも、避難場所や集合場所、災害時の連絡方法を話し合っておくと安心です。

高齢者や障がいのある方への支援も、防災では重要な視点です。普段から介護サービスや福祉サービスを利用している方にとって、災害時に支援が途切れることは大きな不安につながります。福祉事業所、地域包括支援センター、自治体、地域住民が連携し、支援が必要な方をどう守るかを考えておくことが求められます。

また、企業や店舗も地域防災の担い手になります。災害時の物資提供、避難場所としての協力、従業員や地域住民の安全確保、情報発信など、地域の中で企業が果たせる役割は多くあります。普段から地域と関係を築いている企業ほど、いざという時にも力を発揮しやすくなります。

防災は、特別な人だけが考えるものではありません。地域で暮らす一人ひとりが、自分にできる備えを考えることが大切です。家具の固定をする、備蓄品を確認する、ハザードマップを見る、避難場所を確認する、地域の防災訓練に参加する。小さな行動の積み重ねが、命と暮らしを守る力になります。

とちぎ発見Laboでは、栃木県内の防災に関する取り組みや、地域で支え合う活動にも注目していきたいと考えています。防災は不安をあおるためのものではなく、安心して暮らし続けるための準備です。

もしもの時に助け合える地域は、普段から人と人がつながっている地域です。日常のあいさつ、地域活動への参加、近所の人との会話。その一つひとつが、防災にもつながっていきます。

栃木で安心して暮らし続けるために、まずは自分の地域を知ることから始めてみませんか。地域の危険を知り、備えを確認し、人とのつながりを大切にすることが、もしもの時に支え合えるまちづくりの第一歩です。

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